イギリスでの身元調査体験記

英国

こんにちは、かみやです。

イギリスでの転職活動の記事を別記事で書きました。OfferをAcceptanceしたら、Backgound checkに進みます。私はBPSS (Baseline Personnel Security Standard)を受けました。

この記事では、日本ではあまり馴染みのない、バックグラウンドチェック(身辺調査、雇用調査)を受けた際に用意した書類を書きます。今後同様なチェックを受ける方の参考になればと思います。

なお、バックグラウンドチェックをする第三者機関名や使用したシステムについて述べることは控えようと思います。あくまで、用意した書類について参考頂ければ幸いです。

基礎情報

基礎情報については、氏名等基本的なものは割愛しますが、次の項目が聞かれました。

  • 過去3年の住所(イギリスと日本含めて。後のちのプロセスも含めて、現住所のエビデンスは必要だが、過去住所のエビデンスが必要になることは私の場合ありませんでした)
  • 日本の基礎年金番号
  • 過去の勤務先と、在籍していたことを回答できる社員連絡先

過去の住所証明や、過去の勤務先社員の連絡先は、日頃から意図的に覚えたり控えたりすることを心掛けないと必要な時に無い、という事態になるので、PDFスキャンしたり写真を撮ったり、日頃から保存することを心掛けましょう。

Education

BPSSで必要になったのは、最終学歴のCertificateとTranscriptでした。私の場合、大学院でした。学部の物は、持っていましたが提出不要でした。勿論英語でなければならず、英語版を大学から調達するようにしましょう。但し、多くの方が、何等かのビザを入手する際に学歴の証憑は入手されていると思うので、こちらは大丈夫でしょう。

Employment

私はこの雇用証明が大変でした。インストラクションには、雇用証明として、契約書や採用通知書や勤務先名が記載された給与明細などなど、使用可能な候補が幾つか与えられます。

私は日本で2社、イギリスで1社で働いた経験があります。イギリスの場合、HMRC(税金支払に関するUK Govのサイト)に勤務先名と支払った税金が紐づけられているので、在籍期間の証憑になります。私は最初、そのサイトの存在について知りませんでした。また、日本には同様のサービスが無く、英語だと尚更ないため、日本語でも在籍していたことを示す書類を探し出し、以下の書類を提出しました。

  • イギリスA社:Offer for the Employment
  • 日本A社:退職届(日本語)
  • 日本B社:入社時誓約書(日本語)

結果、すぐに追加資料提出の連絡Mailが来ました。

尚、追加資料の連絡Mailでは、Mailにリンクが添付されておりWeb上で追加資料の提出をするタイプと、Mailに書類を添付して返送する2タイプがありました。給与など個人情報をMailで返信するのは、些か不安がありましたが、確認事項の確認チームが違うと書類提出方法が違うのかなと自分で納得し、送信しました。

現在の勤務先の場合には、最初の給与明細と直近月の給与明細が証憑候補になっていました。そこで、給与明細については、自分で入手する方法を人事に確認して、入手できることを確認し、入手しました。(一安心、ホッ)

過去の勤務先の場合には、それぞれの勤務先の開始日と終了日を包括する形での在籍証明を提出すること、という記載になっていました。

過去の勤務先A社については、人事部の知り合いのMailアドレスを記憶していたため、彼に連絡し証明書担当に繋いでもらいました。(我ながら記憶力に感謝。)A社は大きな会社なので、証明書フォーマットがあるだろうと予想し、私からフォーマットを用意することはしませんでした。

証明書担当者は、すぐに在籍証明書作成が可能と返信をくれたため少し安心しましたが、最後まで気が抜けません。念のため必要な情報を伝えました。

  • Date of Birth
  • Date of Employment
  • Date of Retirement
  • Position
  • Department at Retirement

下書きが送付されるまで4営業日、人事部長のサインが入ったPDFが5営業日後に私の元にEmailで届きました。これでまた1つ必要な書類が揃いました。

過去の勤務先B社については、大きな会社ではなく、フォーマットがないことが予想されたため、私がドラフトを用意し、B社にはレターヘッドと、サインをしてもらえば完成できる、状態にしました。B社時代の上司は、すぐに人事と確認を取ってくれ、私の在籍証明書にサインをしてくれました。B社はアクション開始から2日で在籍証明を手に入れました。

以上が、Employment 証明に必要な書類でした。

日本での勤務経験があり海外転職を考えている方は、現在および過去の勤務先から、在籍証明書をなるべく早く入手することをお勧めします。なぜなら、私は過去の勤務先に知り合いがいたため、人事部に繋いでくれたり、サインをしたり、してくださる方がいらっしゃいました。もし月日が経ち、そういった支援者が会社や部署を去ってしまった後では、この証明準備にかかった時間は長くなっていたはずです。

ぜひご参考にされてください。

Acceptable Right to Work ID

IDについては、BRP (Biometric Residence Permit) カードを第一候補としましょう。BRPカードの印刷ではなく、BRPカード情報が読み取れるShare Codeを要求される場合もありますので、そちらを要求された場合にはそちらのCodeを入力しましょう。

日本のパスポートを送付しても、UKパスポートでないため、恐らくBRPカードの追加提出になると思います。

View your eVisa and get a share code to prove your immigration status online
Get proof of your immigration status if you have been told you can view your immigration status online, for example if y...

Current Address

現住所がイギリスでは重要視されます。現住所証明として使えるものとして、以下のようなものが候補として提示されると思います。

  • Current full UK driving licence
  • Recent HMRC tax notification
  • Local authority tax bill
  • Recent original utility bill
  • Bank statement

この内で最もお勧めなのは、UKの運転免許証、これ一択と信じています。

イギリスに来た方はなるべく早く運転免許証を入手しましょう。バックグラウンドチェックだけでなく、別記事を準備する予定ですが、アパートレンタル契約の際にも、使用します。UK運転免許証がなかった場合のことを考えると、経験していないのでわかりませんが、ゾッとします。

UKの運転免許証を入手した時の別記事を書くかどうかは未定ですが、(既にインターネット上に完璧なブログ記事が多数存在するため)、運転免許証の入手資格のある方は、すぐに入手されることをお勧めします。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

基本的には身元調査が終わってからのノーティス開始になるので、この調査を乗り切るまで安心できません。私の場合は日本とのやりとりもあったため、気が休まりませんでしたが、何とかなって安心しました。

必要になる情報についてぜひ参考して頂き、早め早めの対策を取ってもらえたら、この記事を書いて良かったと思います。

それでは!

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