イギリスでの引越し体験記①~仮押さえまで~

英国

こんにちは、かみやです。

この度、転職に際して、新しい街での一人暮らし先に引越しをしましたので、この記事では物件決定までの流れを書きます。

私の例は、イギリス国内での引越し、単身、マンチェスター近郊の引越し事例になります。ロンドンの引越し情報はネット上に多くあるかもしれませんが、ロンドン以外の情報は意外と少ないと思いますので、該当される方は是非ご参考になさってください。

特に、中盤に記載した、Request for Flat Informationの内容は非常に有益情報と思います。

イギリスでの物件探しでは日本と異なる所が多数あると思います。イメージを掴んで頂ければ幸いです。

それではよろしくお願いします。

場所

最初に、マンチェスターの場所は下の通り、イギリスの真ん中の方になります。ロンドンから電車で3時間程度の場所です。今回私は下の図の黄色の範囲の中で引越しをしました。

3週間のタイムライン

次に、3週間のタイムラインになります。下調べが3週間、物件決定は実際1日のイメージです。

物件決定までの3週間
  • April  W4 Tue
    居住地候補先第1駅目の周り徒歩散策

    約2時間、駅の周り、住宅地エリア、ジムの前などを歩き、雰囲気を掴んだ。

  • May W1 Sat
    居住地候補先第2駅目の周り徒歩散策

    約2時間、駅の周り、住宅地エリア、ジムの前などを歩き、雰囲気を掴んだ。

    住みやすさ、利便性の観点から第2駅目に決定。

  • May W2 Sun
    賃貸エージェント4社訪問&物件詳細エリア確定

    賃貸エージェントの訪問に2時間。居住地候補先第2駅目の周りで、通りや地区など念入りに歩き、どの区画が安全な区画か、住みやすそうな区画か、実際に歩くことで体感し、イメージを膨らませた。駅から1/2 mile(徒歩12分)の範囲で物件候補エリアを絞った。

    当日、不動産D社から2つ物件候補提示有り。他の会社は私の希望に沿う物件候補無し。D社候補の内の1つが私の希望に沿っていたため、この物件を狙う事に決定。

  • May W3 Mon
    物件内覧の予約&内覧チェックリスト作成

    不動産D社にSMSにて内覧希望連絡をし、翌日13時に予約。

    翌日の内覧時のチェックリストと質問リストを作成。会社の同僚にもイギリスでの内覧時の留意点をヒアリング。

    翌日の内覧中に、大きな問題が無ければ、Offer(この物件に決めたいですという意思表示)を出す覚悟を決める。

  • May W3 Tue
    物件内覧&Offer表明&仮契約金支払い

    12:45から物件周りの下見。写真と動画撮影。13時から内覧。内覧は15分程度で写真撮影をしつつ、不動産D社担当者に気になる点を質問。担当者が内覧終了を急かして来たため、十分に写真と動画が取れなかった点は反省。

    内覧中に大きな懸念が見つからなかったため、内覧終了時にその場でOffer表明。

    不動産D社担当者から、「今から店に戻ってApplicationのリンクを送るから、当日中にApplicationをしてくれ」と依頼あり、私は帰宅後にApplication完了させた。

    Application完了後、賃貸エージェントD社から仮契約金(Holding Deposit)の支払情報の連絡あり。Holding Depositの支払いを完了させた。これにて物件決定

私がイギリスに長く住む同僚に話を聞いたところ、通常下のような、流れになるそうです。

内覧 -> 賃貸エージェントに口頭&メールで気に入った旨Offer連絡 -> 賃貸エージェントが大家(Landlord)に連絡 -> 大家が候補者選定 -> Reference LetterやFinantial reference(銀行残高)提示 -> 候補者決定 -> 契約&支払い

今回私が決めた物件は、Landlordと関わる事が無かったため、賃貸エージェントのみとのやり取りでした。どのような結果になるか、は住んでみないとわかりませんので、今は書けません。しかし、何事も経験ですので、あまり不安に考えすぎず挑戦してみました。

最初に、ある程度ネットで物件情報を集めましょう

賃貸物件サイトについては、私はRightmoveを使用しました。

引越し前の家の賃貸エージェントに、引越し先の地域のお薦め物件が無いか聞いたところ、Rightmoveを使ったリンクが送られてきました。

また、勤務先の同僚に引越しの際に使う物件サイトをヒアリングしたところ、RightmoveとZooplaを教えてもらいました。

イギリスでの初めての引越しだったこともあり、情報源を広げすぎて情報量に翻弄されることを危惧したため、Websiteは一番信用できそうなRightmoveのひとつを使用することにしました。

Rightmoveでの物件の検索の仕方は、既に世にある有益なブログ記事をご参考になさってください。

次に、引越し先候補の町を歩きましょう

上のタイムラインでも既に記載していますが、私は内覧で物件決定した日を除いて、3回引越し先候補に足を運び、その場所の雰囲気を体感しました。

私にとって、朝活のジムは、仕事の生産性を上げるために不可欠であり、24時間営業のジムの周りの地区を歩き、ジムの他に食料品や生活品の購入場所があるかどうかを確認することで、その場所で生活できるかどうかを確認することができました。

また、交通量や治安の良し悪しは、実際に現地に行くことで一番感じられます。

この下調べこそが、まさに賃貸物件サイトでのフィルターに相当するため、希望物件に早く到達するために、一件遠回りに見えて最短ルートだったりします。

引越しを考えている方は、面倒な物件探しをリモートで完結させるのではなく、下調べの時こそ、現地に行ってみてください。

実際に、賃貸エージェント店舗に行きましょう

イギリス国内での初めての引越しでわからない事が多かったため、私は引越し先近くの賃貸エージェントに直接出向き、話を聞きました。賃貸物件を扱う賃貸エージェントは、英語でLetting Agency, Estate Agency, Property Management Companyなど色々呼び方があると思います。地図アプリで検索される際には、試してみてください。

ここで非常に大切な事を書きます。あくまで私の考えと行動です。

我々イギリス国外の人が賃貸エージェント経由で物件を探す際、賃貸エージェントからの信用が重要になります。ここでいう信用とは、「この人は大家に紹介するに値する人柄であり、家賃を払う経済的基盤がある人に感じられる」という心象になります。英語が拙いことも当然マイナスに働くはずです。

したがって、私はRequest for Flat Informationという資料名で、以下のような、自分の情報と、物件選びの基準、勤務経験、学歴、イギリスの前の賃貸エージェントの情報を纏めたA4一枚物を用意し、賃貸エージェントを訪れた際に、この情報を見せて話を聞きました。

結果として、この資料は非常に有効でした。全ての賃貸エージェントが、この資料を確認してくれ、電話番号とMailアドレス、物件選び基準を登録してくれました。私は4社訪問しました。

内3社では、「今のところ私の希望に合う物件はないけれど、希望に近い物件が出た際には、電話番号からSMSで通知を入れることになります。」と言われました。内1社であるD社は、イギリスの有名な物件サイトであるRightmoveのリンク先をその場でSMSに送ってくれました。

また、追加で以下のようなことをアドバイスされました。

周りにある賃貸エージェントでも同様の登録をすること。

日本では1つの物件に対して複数の賃貸エージェントがアクセス権を持っていますが、イギリスでは1つの物件に対して1つの賃貸エージェントのみアクセス権を持っています。つまり、エージェントA社とエージェントB社の紹介物件が被ることが無い、ということです。ですので、より多くの賃貸エージェントに登録することで、希望の物件に巡り合える可能性が高まることになります。

賃貸物件サイトのRightmoveを見てみてください。物件に対して賃貸エージェントが紐づいていることがわかると思います。

物件探しを始めるタイミング

いつから物件探しを始めたらよいか、という質問の回答を書きます。

私が賃貸エージェント4社にヒアリングした所、3社が2-3週間前で、1社が4週間前、という回答でした。

賃貸エージェントを訪問した5月中旬に、「7月頭の入居予定で物件を探しています。」と伝えたところ、どの賃貸エージェントからも、「後日再度来てください。」と言われました。

もし賃貸物件サイトのLet Available DateがAsk Agentになっている場合には、入居までの期間は上に記載したような期間が適切かと思います。

一方で、賃貸物件サイトのLet Available Dateに明確に記載があり、かつその日が2-3週間以降である場合、そのLet Available Dateでの入居希望を出せばよろしいかと思います。

私は5月中旬に物件探しを開始し、当初は7月中旬の入居希望でしたが、2-3週間前に希望の物件が現れなかった場合に8月頭から新しい勤務先への通勤と暮らしに支障が出る精神的不安になることが予想されたため、1か月分の家賃を多く払ったとしても、6月中旬の入居開始でOKと言って賃貸エージェントと契約を結びました。

さいごに

いかがだったでしょうか。

イギリスでの賃貸物件の探し方のイメージが掴めたでしょうか。

私は引越しの距離が近かったため、引越し先候補地に実際に訪れることができたのは、珍しい事例だったかもしれません。

しかしながら、やはり現地に行かないと得られない情報はあります。

このブログを読んだ方は、すこし時間が掛かっても現地に赴くことでより良いフィルターを見つけるという、私のお勧めする方法で賃貸物件探しをおこない、結果的にご自身の希望する物件を短い期間で見つけて欲しい、と切に思っています。

応援しています。

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