こんにちはKamiyanです!
中小企業診断士試験(以下:診断士試験)の口述試験の結果発表が終わり令和3年度の試験が全て終了しました。
ということは,令和4年度に向けた勉強が本格的にスタートする,というわけです。
そこで今回は,診断士一次試験勉強で絶対に意識すべき2点についてお話したいと思います。
この記事は,診断士試験の全科目について当てはまる勉強のやり方になると思いますので,是非最後まで読んでいってください。
それではよろしくお願いします!
今日は結論ふぁーすと!
- なるべく早くタテ解きに移れ!
- 森を見て学習せよ!
まず背景
私はTACのWeb通信1.5年コースを受講しており,令和3年度一次試験では4科目(経済・情報システム・経営法務・中小)を受験する予定でした。
海外出張と重なってしまったため,受験はできなかったのですが,帰国後自宅隔離中に自分の実力を測る意味で演習を行いました。
その結果,,,
経済 | 64 点 | 合格! |
情報システム | 28 点 | 不合格 |
経営法務 | 36 点 | 不合格 |
中小企業経営・政策 | 34 点 | 不合格 |
というなんとも無残な結果に終わってしまいました。。。
次の章ではその原因について分析しながら,得た気づきについて皆さんにお伝えします。
なるべく早くタテ解きに移れ!
2021年1月からTACのWeb通信コースを開始して以来,8月の受験日まで,各科目の勉強時間は次の通りです。
経済 | 64 点 | 100 時間 |
情報システム | 28 点 | 90 時間 |
経営法務 | 36 点 | 110 時間 |
中小企業経営・政策 | 34 点 | 80 時間 |
これだけの時間を見ると,十分な時間をかけられたと思われます。
しかし実際には5月6月頃会社業務が非常に忙しく,1か月間丸々学習できなかった期間がありました。この1か月間は休日も勤務していたので,休日に勉強することもできませんでした。
そして8月の頭から2週間海外出張が入り,その期間も勉強ができませんでした。
以上勉強時間を作れなかった言い訳は置いておいて,ここでお伝えしたいことは,期間が空いた後のリカバリー方法でした。
TACには,試験範囲に関する基本講義の復習用課題として「トレーニング」という冊子があります。これは過去問から良問を揃えた教材です。
私の場合,学習に間が空いてしまった後,このトレーニングに立ち返って章ごとの問題演習を行う,「ヨコ解き」のやり方を取ってしまいました。
科目によってはすべての章を復習するのに,1週間弱かかることもありました。
4科目全部を復習し終わる頃には,最初に復習した科目の内容を忘れ始めてしまっている,という負の連鎖状態に陥ってしまったのです。
ヨコ解きのデメリットも意識しなければ,ですね
結果として,TACの養成答練やトレーニング問題集を計3周したにも関わらず,冒頭で述べたような無残な試験結果となってしまいました。
本試験で求められるのは,全ての章からなる試験問題を制限時間内に解き切る,「タテ解き」の力です。
したがって,試験勉強においては,できるだけ早く本試験問題をタテ解きで60点以上が取れる状態に成長させることが必要になります。
それでも,
やっぱり忘れていそうな箇所があって不安,,,
と思われるかたもいらっしゃると思います。
そんなかたには,英単語帳Distinctionの著者である,Atsuさんの言葉を引用してエールを送ります。
「英単語・英語表現を覚える上での戦略は,高い回転率を維持した学習です。一つ一つの単語・表現にじっくり時間をかけて一回で全て覚えようとするのではなく,一定短期間内に何度も何度も単語・表現集を回転させて覚えていくということです。ドイツの心理学者・ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線でも化学的に証明されています。この曲線を基に,人間の記憶は適切なタイミングで復習すると定着率が良くなるのです。(一部改)」
この忘却曲線は英語だけに当てはまるものではなく,学習全般に言えることです。
タテ解きによる過去問演習を通して,高い回転率で各論点に触れていくことで,その記憶の定着は高まり,結果として診断士試験7科目の膨大な試験範囲の必要知識を早く覚えることができるようになるのです。
したがって,皆さん,
いち早くタテ解きフェーズに入れるように,まずは各科目の必修論点のヨコ解きを終えましょう!
ご理解いただけましたか?
おすすめの教材はTACの第一次過去問題集です。100中100人が知っていると思いますが,念のため,紹介用リンクを貼っておきます。
森を見て学習をせよ!
前章にて,私の学習カリキュラムがヨコ解きに偏っており,長期間勉強から遠ざかってしまったことにより,前に学習した内容が頭から抜けてしまったことを説明しました。
本章では,違った角度から,一科目内での学習方法を提案します。
それは,
科目内の各章の位置づけ
を意識することです。
R3年度の私の反省点として,
今自分が勉強している章と他章との関連について全く意識できていなかったことが挙げられます。
試験範囲全体の中で,いま何を・どこを勉強しているのか,また試験の配点で考えた際,どの程度重要な論点を勉強しているのか,を理解せずに勉強していました。
霧の中で現れた魔物に向かって短い斧を振っているだけ,のようじゃのぉ
私は一次試験の一か月前になって,TACの分厚い教科書を編毎にバッサリ裁断した時に初めて,このことに気づきました。
皆さん,
運営管理の「Just In Time」に関する問題です
と突然言われた時に,その論点についてパッとイメージできますか?
生産管理の編の,生産のプランニングの,生産方式に関する箇所です
と以下のような体系図を頭でイメージできた方は,もう一次試験に臨む準備ができていると言えるでしょう。ちなみにこの体系図はTACの基本テキストからの切り抜きになります。
私は一次試験勉強をする際,必ずこの体系図のコピーを横に置いています。そして過去問演習を通して,重要キーワードを各論点に追加で書き込みしています。
人によって,壁に貼るも良し・トイレに貼るも良し,だと思います。
先ほどのAtsuさんの忘却曲線の話と関連しますが,日常生活の中でこの体系図と触れる機会を高めていきましょう。
参考までにTACのスピードテキストのリンクを貼っておきます。
試験範囲が広い診断士試験こそ,体系図を意識しましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
確かに勉強時間が作れなかった期間が長かったことも間違いなく敗因の一つではあります。
しかし,上で紹介したやり方ができていれば,もしかしたら合格できるだけの力が付いていたかもしれません。
いずれにせよ,私も令和4年度の一次試験から受ける受験生であります。
皆さんと一緒に切磋琢磨し合っていけたらと思っています。
そして今回紹介したやり方の内,どちらか一方でも皆さんの気づきに貢献できていたら幸いです。
それでは皆さん,今後も一緒に頑張っていきましょう!